Guitar cover

音楽との出会い。心に響いた曲に対するリスペクトを音で表現する。

楽曲カバーについて
 楽曲カバーとは、そのとき自分の心に共鳴するモノがあってこそ情が動かされ、その音や音楽自体を用いて他者に対して自己表現する技法である。言葉であれば抜粋引用して自分の意思をその言葉に乗せることにあり、写真であれば既存の撮影技法に独自性を加味することである。独自性の範囲は人それぞれだが、研究者が先行研究を踏まえて自論を展開したり、演奏者が原曲のリズムや調の変更、音自体を加工したりと多様である。コピーとカバーの境界をあえて設けるなら、意識の差である。コピーは端的に云えば書類をそのまま複製することで、原本の複製は(コピー機を使うと文字の擦れやぼやけたりするように)必ず劣化を伴うものあり、楽曲のコピーをするという行為にはコピー機という、機械と違って人の手が加わっているので必ず独自性が加味される。譜面通りにバンドで演奏しても原曲に比べて良し悪しがでるところがある。この良し悪しというところに独自性が潜んでおり、音の入りが早い・遅いや音のサスティンの綺麗な伸び、スタッカートのキレの良さ、表情や弾き方といった身体表現であったりする。つまり独自性が高くなるほどコピーからカバーへと比率が移っていき、音に個性(音に対する演者の感情移入や観客の心的視覚に情景を見せる)が乗ることがわかる。(共感覚者であるほどご理解いただけるだろう)

大学時代に先輩方のバンドがカバーしていたストレイテナー。楽曲全体純粋さと疾走感が気持ちいい
アニメ「消滅都市」の主題歌で知り、曲の透明感と流れる感じに共鳴し、CD発売当日に購入し、当日夜通し10時間程度練習して収録したもの
2014年頃から今現在まで聞き続けているバンドで、レコーディングエンジニアもPV動画制作者もこのバンドと関わり深いのか、感無量である。
このバンドについて書き出すと文字数が膨大になるのでこのあたりでとどめる。